Docker Desktopのガイドを触る (2:How do I run a container?)

 本記事は、Windows11にインストールしたコンテナ型仮想化環境プラットフォーム「Docker Desktop」のガイド『How do I run a container? 』を確認したメモです。
 Docker Desktopのインストールはこちらの記事で、『What is a container?』のガイドの確認はこちらの記事で実施しています。

 DockerはDockerfileというコンテナイメージの設計図を用いてコンテナイメージを作成できます。Dockerfileには作成元とするイメージの指定やファイルの配置、インストールするソフトなどの情報を記載します。これによって同じ構成のコンテナイメージを複数作成したり、他のDockerエンジン上でも作成することが容易になります。このように、インフラの構成をコード化することをInfrastructure as Code(IaC)といいます。

 今回のガイド『How do I run a container』ではあらかじめ用意されたDockerfileからDockerイメージを作成し、Dockerコンテナを実行するまでを試します。なおDockerfileはGitHubからダウンロードするため、Gitを予めインストールする必要があります。Gitのインストールはこちらの記事を参考にしていただければと幸いです。


◆ ガイド2:How do I run a container? (2023年7月時点)

1.
Docker Desktopの左メニュー「Lerning Center」を選択し、「How do I run a container?」をクリックします。

2.
右側に「Dockerfileとサンプルアプリケーションを利用してDockerイメージを作成することを行いましょう」といったような内容が表示されます。
「Next」ボタンをクリックし、次のステップを見てみましょう。

3.
GitHubからリポジトリを複製します。Gitコマンドが利用できる必要がありますので、Gitをインストールしていない場合はこちらの記事を参考にインストールしてもらえればと思います。
一度、GitHubのURLを確認してみましょう。

4.
GitHubのURLを開くと以下の画像のようになっています。Dockerfileやその他のファイルが存在しています。

5.
表示されている ”git clone” コマンドを「Copy」ボタンでコピーします。

6.
コピーした ”git clone” コマンドを実行し、リポジトリを複製します。
 git clone https://github.com/docker/welcome-to-docker
 ( git clone [複製したいリポジトリ] )

7.
カレントディレクトリ以下に「welcome-to-docker」フォルダができました。

8.
「welcome-to-docker」フォルダ内を参照すると、GitHub上のファイルが複製されていることがわかります。Dockerfileをテキストエディタで開いてみます。

9.
こちらがDockerfileの中身となります。ファイルコピーや必要なソフトウェアのインストール処理を定義していることが見て取れますね。

10.
「Next」ボタンをクリックし、次のステップを見てみましょう。

11.
「DockerfileをIDE(統合開発環境:Visual StudioやEclipseなど)で開いてみましょう。またDockerfileは必要に応じて自分で作成します」といったことが書いてあります。
今回はGitHubから複製したサンプルを利用します。中身としては先程テキストエディタで開いた通りです。そのまま「Next」ボタンをクリックし、次のステップを見てみましょう。

12.
「プロジェクトフォルダでCLI経由で ”docker build” コマンドによりイメージをビルドできる」といったことが書いてあります。
表示されている ”docker build” コマンドを「Copy」ボタンでコピーします。

13.
複製した「welcome-to-docker」フォルダ(リポジトリ)に移動し、コピーした ”docker build” コマンドを実行します。
 docker build -t welcome-to-docker .
 ( docker build -t [作成したイメージの名前] [ビルドコンテキスト(Dockerfileに付随する一連のファイル)のパス] )

14.
DockerfileからDockerイメージがビルドされるまでしばらく待ちます。

15.
ビルドが完了したら、Docker Desktopの画面に戻ります。

16.
「Next」ボタンをクリックし、次のステップを見てみましょう。

17.
「ビルドが完了すると、Imagesメニューにイメージが追加されます。実行アイコンをクリックすることでコンテナを実行できます。オプション設定でポート番号を指定してください。」といったことが書いてあります。

18.
Imagesメニューを開き、今回作成したDockerイメージ「welcome-to-docker」の実行アイコンをクリックします。

19.
「Optional settings」を展開します。

20.
ポート番号を指定します。項番17の説明にて8089番が良いといったことが書いてあったので、「8089」を指定し、「Run」ボタンをクリックします。

21.
Containersメニューに移動し、新たにコンテナが起動します。
右側のガイドにて「Next」ボタンをクリックし、次のステップを見てみましょう。

22.
コンテナが起動したので、フォワーディングされたポートのリンクをクリックしてコンテナが実際に稼働しているか見てみましょう。

23.
以下の画面が出れば成功です。

24.
右側のガイドにて「Next」ボタンをクリックし、次のステップを見てみましょう。

25.
次のガイドとして、「Run Docker Hub images」を勧められますので、次回実施しようと思います。
今日はここまでとします、お疲れさまでした。


◆ 参考文献

【Docker】Dockerfileとは|書き方・コマンド一覧・イメージ作成手順を徹底解説 (di-acc2.com)
Infrastructure as Code(IaC)とは?インフラをコー…|Udemy メディア (benesse.co.jp)
docker build | Docker ドキュメント (matsuand.github.io)
【docker】ビルドコンテキスト(build context)とは? – 自由気ままに書いちゃおう (guri2o1667.work)

Docker Desktopのガイドを触る (1:What is a container?)

 本記事は、Windows11にインストールしたコンテナ型仮想化環境プラットフォーム「Docker Desktop」のガイド『What is a container?』を確認したメモです。
 Docker Desktopのインストールはこちらの記事で実施しています。

 Dockerはコンテナ型仮想化環境プラットフォームです。Dockerコンテナにアクセスする際は、Dockerコンテナが動作するホストマシンの特定ポートとDockerコンテナの特定ポートを紐づける(ポートフォワーディング)ことで、ホストマシンのポートを通してDockerコンテナにアクセスを行います。


◆ ガイド1:What is a container? (2023年7月時点)

1.
Docker Desktopをインストール直後に起動するとこのような画面になり、「What is a container?」「How do I run a container?」「Run Docker Hub images」「Publish your image」の4つのガイドが表示されます。
このガイドは左メニューの「Lerning Center」を選択しても表示されます。
今回は「What is a container?」を選択します。

2.
右側にガイド表示スペースが出てきます。ガイドが表示されるまで少々待ちます。

3.
右側にガイドが表示されました。最初のステップとして「welcomeコンテナを立ち上げたのでまずは見てみましょう。」といったような内容が書かれています。

4.
既に前項の画面キャプチャでも出ていますが、左側のContainersメニューをクリックすると、Docker Desktop上で稼働するコンテナの一覧が表示されます。一覧の中にガイドによって作成されたwelcomeコンテナも存在します。

5.
右側のガイドにて「Next」ボタンをクリックし、次のステップを見てみましょう。

6.
ポート列の「8088:80」をクリックし、シンプルなWebアプリケーションが動作していることを確認しましょう、といった内容が書かれています。
「8088:80」をクリックします。

7.
シンプルなWebアプリケーションが表示されました。URLバーには「localhost:8088」となっています。ホストマシンの8088番ポートにアクセスすることで、これに紐づけられたコンテナの80番ポートにアクセスをしてWebアプリケーションが表示される、といった流れです。

8.
右側のガイドにて「Next」ボタンをクリックし、次のステップを見てみましょう。

9.
Docker Desktop上でコンテナを選択し、コンテナ内のディレクトリ・ファイルを参照することができるようです。
コンテナ一覧のwelcomeコンテナをクリックします。

10.
「Files」タブを選択することで、コンテナ内のディレクトリ・ファイル一覧が参照できます。
右側のガイドにて「Next」ボタンをクリックし、次のステップを見てみましょう。

11.
コンテナは停止アイコンを押すまで動き続けるようです。
画面上部のwelcomeコンテナの停止アイコンをクリックします。

12.
コンテナが停止したら(前項の画面で停止アイコンが灰色になり、実行アイコンが有効になります)、先程の「localhost:8088」にアクセスしてみましょう。停止していることがわかるかと思います。

13.
右側のガイドにて「Next」ボタンをクリックします。

14.
次のガイドとして、「How do I run a container?」を勧められますので、次回実施しようと思います。
今日はここまでとします、お疲れさまでした。


◆ 参考文献

[Docker]Dockerのポート番号とIPアドレスについて | コラム | 東京・千代田区にあるリピート率90%以上の完全独立系ITシステム会社の株式会社ディスタント・ビュー (distant-view.co.jp)

Windows11にDocker Desktop をインストールする

 本記事は、Windows11にコンテナ型仮想化環境プラットフォームであるDocker Desktopをインストールした手順のメモです。

 仮想化とはハードウェアリソース(CPU、メモリ、ディスク等)をソフトウェアで統合・分割し、リソースを有効的に使う技術です。例えばCPU8コア、メモリ32GB、ハードディスク256GBの物理マシンを、CPU4コア、メモリ16GB、ハードディスク128GBに分割した2台の仮想マシンとして使う、などです(実際には物理マシンや仮想化ソフトウェアを管理するOSのリソースを考慮する必要があるかと思います)。

 仮想化には「ハイパーバイザー型」「ホスト型」「コンテナ型」といった種類が存在します。

 「ハイパーバイザー型」は、ハードウェアの上にハイパーバイザーという仮想化基盤が存在し、その上にゲストOS・アプリを合わせた仮想マシンが存在する、というものです。そのうちの1台はハイパーバイザーおよび他の仮想マシンを管理するためのマシンとなります。代表的なハイパーバイザー型仮想化基盤のソフトウェアとしては、WindowsServerに搭載される『Hyper-V』があります。

 「ホスト型」はまずハードウェアの上にホストOSが存在し、ホストOSにインストールされたホスト型仮想化基盤が存在します。その上にゲストOS・アプリを合わせた仮想マシンが存在する、というものです。代表的なホスト型仮想化基盤のソフトウェアとしてはOracleの『VirtualBox』があります。

 「コンテナ型」はまずハードウェアの上にホストOSが存在し、ホストOSにインストールされたコンテナ型仮想化基盤(コンテナエンジン)が存在します、その上にコンテナOS・アプリを合わせたコンテナが存在する、というものです。代表的なコンテナ型仮想化基盤のソフトウェアとして、今回インストールする『Docker』が存在します。

 コンテナ型のメリットは今後DockerDesktopのチュートリアルも記事にしていくので、そこで追々取り上げたいと思いますが、1つのメリットとしてはコンテナOSはホストOSとカーネル機能を共有するため、コンテナOSはカーネルが不要となりリソースを節約できる、作成・起動が早くなるというメリットがあるかと思います。

※ 以上、素人解釈なので間違いあればコメントでご指摘いただけますと幸いです。


◆ Docker Desktopインストール手順 (2023年6月時点)

1.
Dockerの公式サイト(https://www.docker.com/)にアクセスし、「Download Docker Desktop」をクリックします。

2.
インストール用のexeファイルがダウンロードされるので、実行します。

3.
Docker Desktopのインストーラーが起動します。最初に必要なファイルの確認が行われるので、しばらく待ちます。

4.
デスクトップにショートカットを作成したい場合はチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックします。

5.
ファイルの展開が行われますので、しばらく待ちます。

6.
インストールが完了しました。「Close and log out」をクリックします。

7.
No.4でチェックを入れていると、以下のショートカットがデスクトップに作成されます。こちらをダブルクリックしてDocker Desktopを起動します。

8.
Docker Desktopのサービスアグリーメントが表示されます。「Accept」ボタンをクリックします。

9.
職種とDockerの利用理由を聞かれますので、それぞれ選択して「Continue」ボタンをクリックします。

10.
以下の画面が出れば起動成功です。お疲れさまでした。


◆ 参考文献

Dockerとは?コンテナ仮想化技術のメリット|Fresopiya

Windows11にGitをインストールする

 本記事は、Windows11に分散型バージョン管理システムであるGitをインストールした手順のメモです。

 バージョン管理システムは、プログラムのソースコードを含むファイルの変更履歴を記録・追跡するシステムです。変更履歴をリポジトリという入れ物で管理し、コミットにより変更履歴を記録します。またブランチという変更履歴を分岐させる機能によって、プログラムの複数の変更を並行して履歴管理ができます。ブランチによって並行して行われた変更は、マージによって一つにまとめることができます。

 リポジトリには集中型と分散型があり、1つのリポジトリに各利用者がアクセスして利用するシステムを集中型、1つの集約用リポジトリからコピーしたリポジトリを主に利用するシステムを分散型といいます。集中型バージョン管理システムは例えばApache Subversionがあり、分散型バージョン管理システムは例えば今回インストールするGitがあります。


※ 以上、素人解釈なので間違いあればコメントでご指摘いただけますと幸いです。


◆ Gitインストール手順 (2023年6月時点)

以下のサイトがインストール中の各選択肢が詳細に説明されていて、非常に参考になります。むしろ正直こちらのサイトを見て頂ければ良いくらいです。
 https://www.curict.com/item/60/60bfe0e.html

インストールまでに行う設定が多いですが、頑張りましょう。

※ 本手順は2023年6月時点のものです。

1.
Gitの公式サイト(https://git-scm.com/)にアクセスし、右下の「Download for Windows」をクリックします。

2.
「64-bit Git for Windows Setup.」リンクをクリックします。

3.
インストール用のexeファイルがダウンロードされるので起動します。

4.
インストーラーが立ち上がり、ライセンスの説明が表示されます。
「Next」ボタンをクリックします。

5.
インストール先を選択します。デフォルトでは ”C:\Program Files\Git” になりますが、そのままで特に問題ないかと思います。
「Next」をクリックします。

6.
インストールするコンポーネントの選択画面となります。デスクトップにアイコンを作成する、日次でのアップデート確認を行うなどはデフォルトではチェックが外れています。今回はそのままデフォルトの状態で「Next」をクリックします。

7.
スタートメニューに表示される際の表示先のフォルダーを指定します。デフォルトではGitフォルダが作成され、その中に格納されます。株のチェックを入れることでフォルダを作成しないこともできるようです。
今回はデフォルトのまま「Next」をクリックします。

8.
テキストエディターの起動を伴うコマンドを実行した際に実行するテキストエディターを指定する画面となります。デフォルトではVimが起動するようになっているようです。
今回はそのまま「Next」をクリックします。

9.
デフォルトのブランチ名を指定します。デフォルトの「Let Git decide」では『master』がデフォルトブランチ名になりますが、変更することも可能のようです。
ここではデフォルトのまま「Next」をクリックします。

10.
環境変数PATHに追加するフォルダを指定します。デフォルトでは「Git from the command line and also from 3rd-party software」が指定されており、最低限コマンドプロンプトやPowrShellでGitコマンドを利用したい場合はこちらが良いようです。

「Use Git from Git Bash only」ではGit BashというアプリケーションでしかGitコマンドを使えず、反対に一番下の「Use Git and optional Unix tools from the Command Prompt」ではいくつか異なる意味で同じコマンド名を持つという重複が発生してしまうようです。

ここではデフォルトのまま「Next」をクリックします。

11.
リポジトリに接続する際に利用するOpenSSHをGitとともにインストールするか、すでにインストールしている場合にそれを使うかを選択します。すでにインストールしているものを使用する場合は、環境変数PATHにパスを追加しておく必要があるようです。
ここでは新たにインストールするために「Use bundled OpenSSH」を選択して「Next」をクリックします。

12.
リポジトリにHTTPSで接続する際のルート証明書を、OpenSSLのものを利用するかWindowsの証明書ストアを利用するかを選択します。独自の証明書を発行、Windows証明書ストアに登録して管理しているような環境で下を選択するようですね。
ここではOpenSSLのものを利用する「Use the OpenSSL library」を選択して「Next」をクリックします。

13.
改行コードを変換するかどうかの選択を行います。CRLFはWindowsで、LFはUNIX系で使われる改行コードで、これをどのように統一するかを選択します。選択肢の上から順に以下のような設定です。
 ① チェックアウト時に ”CRLF改行” 、コミット時に ”LF改行” にそれぞれ統一変換
 ② チェックアウト時はそのまま、コミット時に ”LF改行” にそれぞれ変換
 ③ チェックアウト時、コミット時それぞれ変換しない

ここでは①相当の「Checkout Windows-style, commit Unix-style line endings」を選択して「Next」をクリックします。

14.
Git Bashのターミナルについて、MinTTYというターミナルを使用するかWindowsデフォルトのターミナルを使用するかを選択します。
ここもよくわからないのでデフォルトの「Use MinTTY (the default terminal of MSYS2)」を選択しました。「Next」をクリックします。

15.
”git pull” コマンドを実行した際の挙動を選択します。
私はGit初心者で意味を分かっていないのでとりあえずデフォルトを選びました。意味は追々…。rebaseの意味は以下が参考になりそうです。
 知っていたら実務で最強! git pullとgit pull –rebaseの違い – Qiita

選択後、「Next」をクリックします。

16.
資格情報マネージャーをインストールするかどうかを選択します。リモートリポジトリに接続する際の認証を省けるようです。
インストールするために「Git Credential Manager」を選択して、「Next」をクリックします。

17.
追加オプションの設定有無を確認します。デフォルトでは上の「Enable file system caching」という、Git関連のファイルをキャッシュして動作を高速にするオプションにのみチェックが入っています。下のオプションはシンボリックリンクを利用する場合にチェックを入れるようです。
ここではデフォルトのまま「Next」をクリックします。

18.
実験機能のオプションを利用するかどうかの画面となります。
とりあえず実験機能は入れないまま、「Install」をクリックします。

19.
インストール完了まで待ちます。

20.
インストールが完了したら以下の画面となります。「Finish」をクリックします。

21.
完了画面で「View Release Notes」にチェックを入れていると、Webブラウザが立ち上がり以下のような画面が表示されます。

22.
正常にインストールがされたかを確認します。コマンドプロンプトを開き、以下のバージョン確認コマンドを実行します。バージョンが返されれば成功です。お疲れさまでした。

git -v


◆ 参考文献

WindowsにGitをインストールする手順(2023年07月更新) (curict.com)
知っていたら実務で最強! git pullとgit pull –rebaseの違い – Qiita