本記事は、Windows11にホスト型仮想化環境プラットフォームのOracle VM Virtualboxをインストールした手順のメモです。
仮想化やホスト型仮想化環境プラットフォームについては、以前 Windows11 にDocker Desktopをインストールした際の記事で説明していますが、以下でも簡単に説明します。
「仮想化」とはハードウェアリソース(CPU、メモリ、ディスク等)をソフトウェアで統合・分割し、リソースを有効的に使う技術です。
仮想化の方法には「ハイパーバイザー型」「ホスト型」「コンテナ型」が存在します。
今回インストールする『Oracle VM Virtualbox』は「ホスト型」に当たります。「ホスト型」はまずハードウェアの上にホストOSが存在し、ホストOSにインストールされたホスト型仮想化基盤が存在します。その上にゲストOS・アプリを合わせた仮想マシンが存在する、というものです。
今後の記事で、Oracle VM Virtualboxで仮想マシンを作成し、OSをインストールすることを行っていきたいと思います。今回はまずOracle VM Virtualbox自体のインストールを行っていきます。
◆ Oracle VM VirtualBoxインストール手順 (2023年10月現在)
1.インストーラーのダウンロード
Oracle VM Virtualboxのインストーラーは、Oracleのサイトからダウンロードする方法と、VirtualBoxのサイトからダウンロードする方法の2通りがあります。どちらでダウンロードしても問題ありませんが、VirtualBoxのサイトからダウンロードした方がバージョンアップに早く対応される場合があるようですので、Oracleのサイトからインストーラーをダウンロードして正常にインストールできない場合は、VirtualBoxのサイトからダウンロードしてみましょう。
1-1.Oracleのサイトからダウンロードする場合
1-1-1.
OracleのVirtualBoxダウンロードページにアクセスします。
「Oracle VM Virtualbox Base Package – X.X.X」(X.X.X はバージョン番号) のリンクをクリックします。
1-1-2.
「Windows Installer」のリンクをクリックします。
1-1-3.
インストール用の.exeファイルがダウンロードされます。
1-2.VirtualBoxのサイトからダウンロードする場合
1-2-1.
VirtualBoxのサイトにアクセスします。
1-2-2.
画面を下にスクロールし、「Download VirtualBox X.X」(X.X はバージョン番号) をクリックします。
1-2-3.
VirtualBox X.X.X platform packagesの「Windows hosts」リンクをクリックします。
1-2-4.
インストール用の.exeファイルがダウンロードされます。
2.インストール
2-1.
インストーラーを起動します。
「Next」をクリックします。
2-2.
インストールする機能を選択し、インストール先のフォルダを指定します。
今回はインストールする機能、インストール先ともに「Next」をクリックします。
2-3.
インストール中にネットワークが一時的に途切れる旨の警告が出ます。
問題なければ「Yes」をクリックします。
2-4.
VirtualBoxのPython bindingという機能をインストールするには予めPython Coreパッケージとwin32api bindingをインストールしておく必要があるようです。このままVirtualBoxをインストールする場合は、Python bindingは後でインストールすることになるようです。
仮想マシンを作成すること自体に特に影響はなかったので、今回はそのままで問題ないとみなして「Yes」をクリックします。
2-5.
「Install」をクリックします。
2-6.
インストールが完了するまでしばらく待ちます。
2-7.
「Finish」をクリックします。「Start Oracle VM VirtualBox X.X.X after installation」にチェックを入れておけばOracle VM Virtualboxが立ち上がります。
2-8.
以下の画面が起動すればインストール成功です。お疲れさまでした。